気室の向きのふ化への影響

 今回はふ化率向上のために行った試験を紹介します。
種卵をふ卵機へ入れる際、鈍端(気室がある側)を下向きにした場合、気室内の空気が上に上がろうとして不安定になります。また、重力の関係でひなの頭を気室の反対側(鋭端側)に向けるものが多くなりふ化率が下がるため、通常は鈍端を上向きにして孵卵機へ入れます。


 しかし、どちらが鈍端か分かりづらい種卵もあり、気室を下向きに入卵してしまうことがあります。気室が上向きではない場合、兵庫牧場では入卵後9日目の検卵時に気室を上向きに直しますが、この作業がふ化に影響を与えるのかを調査しました。



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雑草対策の工夫

 兵庫牧場では、鶏の疾病を媒介する昆虫類や害獣の住み難い環境作りのため、場内の自然環境の整備を心掛けています。特に雑草の成長が盛んな夏季においては、定期的に雑草対策を行うこととしています。
  一般的な雑草対策の方法としては、刈り払い機による刈り取りや除草剤の散布、防草シートによる防除等がありますが、刈り払い機の利用には危険が伴う上、作業時間がかかります。また、除草剤は定期的な散布が必要であり、防草シートは広範囲に利用すればコストがかさみます(1×10mで1000~5000円程度)。
 そこで今回は、近くのコーヒー飲料メーカーから無償で頂いた、コーヒー豆の入っていた麻袋を、防草シートとして利用してみることにしました。


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敷料の検討について(4)

敷料には、床面の保温・乾燥・吸湿といった効果(第一回参照)以外にも、敷料を敷くことで堅い床面から畜体を保護する効果や、豚でのルーティング(鼻先で土やワラ等を掘り返す行動)を行うための環境を整える効果等があります。
そこで今回、敷料とアニマルウェルフェアについて簡単にご紹介します。


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敷料の検討について(3)

今回は、コーヒー抽出残渣を実際に敷料資材として使用した結果について、ご報告します。

実施期間:平成22年7月~10月
実施場所:検疫用隔離鶏舎(換気扇を設置したビニールハウス)
飼養密度:10kg/m2 程度
飼養条件:湿度70%を目安とし、給水の制限は行わなかった。

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敷料の検討について(2)

今回は、コーヒー抽出残渣の特性と、一般的な敷料資材との比較について、ご報告します。

敷料資材としての使用を検討したコーヒー抽出残渣は以下のようなものです。


コーヒー抽出残渣
10kgあたり200円(1tあたり20,000円)

産業廃棄物としているコーヒー抽出残渣を、220度6分の加熱により乾燥

HACCP承認工場で製造、処理されており、異物混入や病原体付着の危険性がない



* コーヒー抽出残渣については、インスタントコーヒー生産工場等では工場内で燃料として利用されることも多く、産業廃棄物としてはほとんど排出されません。産業廃棄物として処理されるのは、主に缶コーヒー製造工場であり、加熱処理を施したものを入手できる場所は限定されますので、ご了承ください。

コーヒー抽出残渣とその他の敷料資材の性質を比較すると、以下の表の通りとなります。

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敷料の検討について(1)

今回は、敷料に新たな資材(コーヒー抽出残渣)を使用した試験について全4回でご紹介します。

敷料とは平飼いの鶏舎床面に敷く資材のことで、床面の保温・乾燥・吸湿といった、良好な飼養環境を維持するために広く利用されています。床面の状態によっては、脚の怪我(脚の裏の皮膚炎:FPD)や胸ダコ(胸部水腫)等の原因となるため、敷料には以下のような性質が求められます。

1. 吸湿性が良いこと
2. 脱臭性があること
3. 安価で入手しやすいこと(安定性)
4. 異物の混入や病原体の付着がないこと(安全性)

こうした性質を満たす敷料の資材として、稲わらもみ殻おがくずが主に用いられています。しかし、農業用機械の普及や、林業の衰退、粗飼料としての利用などにより、これら副産物の供給は年々減少しています。その一方で、畜産農家の大規模化が進んだ結果、敷料が不足する地域も出てきました。

もみ殻
おがくず


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鶏の全国会議を開催いたしました!(2日目)

第二回では高品質肉用鶏部会の内容について紹介します。


高品質肉用鶏部会では、前半に地鶏及び銘柄鶏の生産振興事例(比内地鶏及び岡崎おうはん)に関する講演がありました。後半には各都道府県の試験研究報告及び兵庫牧場からの調査報告がありました。


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